ラバーサンダルのお掃除
こんにちは!
いやー、最近めっきり夏!!
あっついしむしむしするし・・・あれ?梅雨ってあけましたっけ?
ま、まぁ良いか。
今日はこちらです!
ラバーサンダルのお手入れ。
一回キャンプに行くと↑
汚れてますね・・・。
ちなみに皆さんは靴下履きます?
それとも素足?
サンダルの汚れも色々ですが、厄介なのが足の垢。
汗をかくと皮膚が擦れてサンダルの目に入って固まってしまう事があります。
見た目が汚いだけでなく、結構臭いもするんです・・・
この白いところがそうです。
もうこのぐらい暑くなってくると素足で履いたりする機会も増えると思いますが、好きなあの子と行くキャンプやフェスにこんなサンダル履いて行けない!
そこで用意するのがこちら。
Mowbrayのステインリムーバーです。
皮革用の汚れ落としではあるのですが、こちらをソールに付けまして・・・
ブラシで擦ります。
ちょうどよいものが無ければハードな歯ブラシでもOKです。
目の間に詰まっている汚れを掻き出すようにごしごしと・・・
それをふき取ってみると、こんなに汚れが!!!
リムーバーが汚れを浮かせてくれるのでスムーズに取れるんです。
以上を何度か繰り返すと・・・
仕上がりがこちら!
汚れも取れてスッキリしました!!!
これで臭いもなくなった。
アップにしても問題なし!!!!!!
非常にお手軽で、簡単に汚れが落ちるので、皆さん是非やってみて下さい!!!
試行錯誤②.
またまた悩んでは試し、試しては悩んでの結果報告。
前回はBROWNの靴のつま先のキズを補修しましたが、今回は黒い靴。
しかもかなりの削れです。
この靴も前回同様、ただクリームを入れるだけでは綺麗にできそうもありません。
どうしよう・・・
と思ってみても始まらない!!
とにかく実践です。
まずはビラビラしてる革を接着。
その次に紙やすりをかけて、何種類かのクリームを塗って・・
あれやってこれやって、水牛の角とかでぐりぐりして・・・
んでこう!!!
右側わまだもう少しですが、左側はかなり綺麗になりました。
先人たちの知恵を借りながら実践していくと、レザーは本当にきれいになるんです!!
さ、続きやろーっと。
試行錯誤。
こんにちは!
今日もまたまた靴磨きのお話。
靴のケアとポリッシュとクリーニングの違いについて考えてみたことはありますか?
個人的に思うのが。
ケアは靴を長持ちさせるためにすること。
ポリッシュは見た目を良くするためにすること。
クリーニングは水や洗剤を使って洗うこと。
それぞれの目的や用途を使い分けることで、足元を綺麗に、また気に入った靴を長く履けるようにしていくことができるのですが、当店でやることが多いのがケアの後に本来の革の光沢を出すこと。
水分や油分をしっかり入れ保革した後、ポリッシュ程ではないけどしっかりと革本来のツヤを出してあげる。
と、いうことをやっているんですが・・・
たまに気になるのがこういう靴。
擦り傷が痛そうなつま先が削れてしまっている靴。
もちろんいつも通り周りのクリームやロウの膜を落とした後、乾燥しているところには保湿剤を入れて保革をするのですが、どうしても傷跡が気になる・・・
本来なら傷も革特有の味になるところなのですが、気になる・・・
と、いうことで隠してみました。
こんな感じに。
全体の自然なグラデーションを壊さないよう、つま先の削れだけを隠すような感じで仕上げています。
見た目は綺麗ですが、あまりやりすぎるとお客様がケアをしようとした時に剥がれてしまう危険性もあるので、ほどほどに。
やり過ぎるとご自宅でのケアが難しい・・
でももっときれいにしたい・・・
この間をいつも試行錯誤してます。
でも、より良い仕事の為の試行錯誤は楽しい!!
休日の岩。
今日は靴磨きのお話はいったんお休み。
完全に自分の趣味の報告です!
山と岩です。
というか岩です。
最近話題沸騰中のスポーツクライミング。
実際に外の岩を上るんで、スポーツじゃなくてボルダリングですけどねww
という細かいことは置いておいて。
行ってきました塩原!!
一緒に行った強い人はハイドラとかカランバとかっていう鬼みたいな課題をやっていましたけど・・・
自分は初段で精いっぱい。
LONG DAYという課題・・・落とせなかった。
だって高いんだもん、怖いんだもん。
下の水たまりにマット置けないんだもん!!!!
フィジカル不足のメンタル不足。
まだまだ修行が必要だなぁ。
他にもいろいろやったんですけど、あんまり関係ない話を書くと怒られそうなんで早々に切り上げます!!
自然の中でたくさん遊んで気持ちリフレッシュ!!!!
体はがたがただけど、仕事は頑張れそうです!!
リムーバーの必要性。
こんにちは。
今日も靴磨きのお話。
まずはこの写真をご覧ください。
よく見かける、紳士靴のキズの入り方です。
反対側の踵やソールがぶつかって擦れたために、つま先の塗装が剥がれて表面が荒れてしまっているため光沢がなくなってしまっています。
さて、皆さんはこれをどうやってケアをしますか?
とりあえず乳化性のクリームを入れてみる?
それとも油性クリーム(WAX)を塗って隠しちゃう?
あの、あれだ!磨くだけで光るスポンジ的なやつを使えば!!!
等々いろいろあると思いますが、とりあえずちょっとやってみました。
①軽く汚れをふき取り乳化性クリーム
表面の光沢はでるものの、深く入った傷は目立ったまま。
しかもブラックレザーの光り方にムラがあり見た目はあまり美しくない仕上りに・・・
②汚れをふき取り油性クリーム(wax)
①で使用した靴を使っているので、かなり良くはなっているかと思います・・・が。
やっぱり光沢にムラがでてしまい、削れていたところが分かるところは乳化性クリームの時と同じです。
ではどうすればよいのか?
クリームを塗っただけではどうしても改善できないものがたくさんあります!
しかも光沢を出すためにクリームを厚塗りせずに薄く均等に塗っている方ほど、上記のような症状は出やすくなってしまいます。
そこで今回のケアで一番重要なのは・・・
「革の表面を平らにすること」
元々の塗装が削れて剥がれてしまっているわけですから、削れている部分が凹み削れていない部分は元の高さのままです。
ですので均一にクリームを塗ってもその凹凸が表面に反映されるので、光沢にムラがでたり、傷がそのまま残っているように見えてしまったりと、綺麗に仕上がりません。
そこで・・・
こんな感じ。
ここまでリムーバーで元々の塗装やクリームを落としちゃいましょう!!
傷が入っていたキャップトゥのパーツをまるっと傷がないところの塗装まで強めのリムーバーで落とします。
今回はSAPHIRのRENOMAT REMOVERを使用しました(結構強力なので使用には注意が必要です。)
これで先ほど話していた凸凹はなくなっているはずですので早速クリームを入れていきます。
すると・・・
こんな感じです。
つま先の深い傷はベースの革に傷が入っていたためとりきれませんでしたが、その他はほぼ分からないくらいまで色が乗りました!
本当は番手の大きい紙やすりでキズを削りたかったんですが、今回は割愛します。
リムーバーは革を痛めるというネットの記事や噂を耳にしますが、何度も強く擦ったり、溶剤が多く含まれているものを毎日のように使用するなど、誤った使い方をせず。必要に応じて使用するのであれば革の状態を良く保つことができ、上記の様に見た目を美しく保つことにもつながります。
是非お試しください!!
シューケアクリームの中身の中身
先日某メーカーさんにお邪魔した際に、色々とお土産をもらいました。
そのなかにシューケア用クリームの原料であるワックスとオイルが数種類あります。
かなぁーりマニアックな内容になりますが、皆様は興味ありますか?
・・・無くても大丈夫!!!
そのまま続けます!
まずクリームの種類。
乳化性クリームと油性クリーム。
今回は乳化性クリームの話。
更に乳化性クリームの中でもデリケートクリームかカラークリーム。
今回はカラークリームの話。
さて、ここまででかなりこの記事を読む人が減ったかと思います。
でもまだまだ!!
この先もう少し減るはず!
その乳化性クリームを構成している主な成分ですが、
水分・油分・ワックス(ロウ)
になります、今日はその中でもワックスについてのお話です。
大丈夫ですか?
ついてきてます?
たぶんここまで読んだ人ならきっと最後まで読んでくれるはず!!!!
そ、そう信じてます・・・
ワックスはクリームの中でも光沢を出す為の成分です。
このワックスが無いといくらブラシで伸ばしても、グローブで乾拭きをしても綺麗なツヤを出すことはできません。
更に乾燥して靴を保護したり、ベタベタしないようにするのもこのワックスが入っているからなんです!!!
更に驚くべきはその種類!
代表的なカルナバワックスを初め、パラフィン、モンタンワックス、蜜蝋、雪ろう、ライスワックス、クリスタリン、エタノール・・・・その他たくさんです。
ちなみにカルナバはヤシの木の一種で、そのワックスは光沢が強く硬い為カーワックスにも使用されています。
他にも皆さんご存知の蜜蝋。
ハチの巣をつくっているあれです。
そしてちょっと珍しいのは雪ロウ。
イボタロウカイガラムシという虫が分泌するロウを集めた物。
今はほとんど輸入らしいですが、昔は日本でもとれたとか・・・
虫って本当にすごい。
その何十種類あるワックスを、なんと20種類近くツヤの良しあし、硬さや色みなどの特徴で混ぜ合わせ、良いところをギュッと詰め込んで1つのクリームが出来ます。
もちろん色ごとに微妙に配合を変えているそうです。
しかもワックスそれぞれの融点が異なる為、かなりの高温で溶かし混ぜ合わせるのですが、温度が高ければ染料などの色に影響してしまうことも多く、試行錯誤を繰り返し、絶妙な割合の上に成り立ってできているもの、そう考えると1つ900円前後のクリーム・・・ちょっと安いかもって気持ちには・・・ならないか。
最後にワックスの画像を載せておきます!
でも全部白くて飛んじゃってうまく取れなかった・・・
ごつごつ感とつぶつぶ感だけでも伝われば嬉しいです。
実物を見てみたい触ってみたい!
という変わった方は、店頭に本物を置いておきますので是非見に来てください!!!!
お待ち申し上げております。
こんなマニアックなブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。