Q&A よくある質問 靴の修理編
Q かかとのゴム交換はその場ですぐできますか?
A ピンヒールなら可能です。10分くらいでできます。少し太めのヒールやメンズのヒールは釘止めをしていないので3日程度時間をいただいております。
Q リフト交換はどのくらいの頻度で修理してもらうのが良いでしょうか?
A メンズの場合はヒールのレザーが積み上げてある(木目のような)ところが削れる前に。レディースのパンプスなどは革が巻いてあるヒールが削れる前にお持ちいただくのが良いと思います。
もし積み上げや革巻き部分が削れたとしても、減った部分を革やゴムで埋めて補修することもできますので、諦めずにお持ちください。
Q ステッチが少しほつれているのを、縫ってもらうのはその場ですぐできますか?
A 革は針穴が開くと生地の様に元に戻りません。穴が開くとそのままです。ですので、むやみに針を落としてしまうとミシン目の様になり、革が切れてしまう恐れがあります。
少し縫うだけといっても”元々あいている針穴に針を入れる”という繊細な作業になります。そのため、万全を期すためにも少しだけの縫物でもお預かりさせていただいております。
Q 靴箱やシューツリーはいっしょに預かってもらったほうが良いですか?
A GMT FACTORYはなかなかの狭いスペースです。基本的に修理するお靴のみをお預かりしておりますので、靴箱やシューツリー、袋、詰め物はお持ち帰りいただいております。型崩れなどを気にされるお客様もいらっしゃいますが、修理が完了したお靴やお鞄などは、早めにお引き取りいただきますようお願い申し上げます。
Q サイズの小さい靴は履けるようになりますか?
A 靴は構造上型崩れ防止の骨のようなものがある為、縦には伸ばせません。ですので足の指が伸ばせないような靴はどうにもできませんが、横幅であれば伸ばすことも可能です。
Q サイズの大きい靴を小さくすることはできますか?
A ストラップサンダルであればベルトを短くすることは可能ですが、シューズはそうもいかないのでインソールの下にスポンジを入れて調整いたします。
市販のものと違い固めのスポンジになりますので、すぐに潰れることがなく、長期間かわらないサイズ感で履いていただけるようになります。
参考:
Pumps size repair! - GMT FACTORY SHOP BLOG
Q 劣化したスニーカーのソールを交換できますか?
A デザインも履き心地も全く違ったものになりますが、可能は可能です。
純正品での修理が不可能なので、デザインが大きく変わってしまうのを気にされる方は、一度販売店に相談される方が良いかと思います。
逆に、オリジナリティを出したい!!と思っている方・・・
チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
参考:
ARE YOU SNEAKER LOVERS? | GMT FACTORY Blog
SNEAKER’S ALL SOLE | GMT FACTORY Blog
Q パンプスのヒールの革が、地面の穴に入って削れてしまいました…修理できますか?
A 剥がれた革は残っていますか?もし残っているなら、傷は残ってしまいますが接着補修が可能です。また、傷が残るのがイヤ!革がちぎれてしまった!という方はヒールの革巻き交換も承っておりますので、ご依頼ください。
Q どんな靴でも綺麗に磨いてくれますか?
A もちろんやります!!!
と・・・言いたいところですが、革の質や状態によってはできないものもございます。全て書き出すときりがないので一部だけ。
ガラスレザー、ハイシャインレザーの色落ち・エナメルのキズや剥がれ、べたつき・油染みのついたスエード・金や銀などの箔加工の革・ラミネート加工の革・合成皮革。
以上はご期待に沿えない可能性がございます。
何が何だかわからないよ!という方は店頭でご相談ください。
Q ライトブラウンの靴を黒に染め変えることはできますか?
A 磨きと同じで、できるものもあります。
カーフで樹脂や塗装剤でコーティングされていないものであれば大丈夫です。
スエードやヌバックなどの起毛皮革は色が定着しずらいので、お断りさせていただくことがございます。
Q 指の付け根あたりの革が破れてしまいました、どのように修理できますか?また、対処法はありましたか?
A 内側ですか?外側ですか?
内側が破れている場合は上から革をあてて補強させていただきます。
外側の場合はミシンが入るところまで革をあててステッチさせていただけますが、つぎはぎが大きく目立ってしまうことと、革切れする状態のレザーの場合は、ステッチ部分から切れてしまうこともありますので、あまりお勧めはできません。
日ごろのケアで革に潤いを与えておきましょう!!
Q インソールの汚れが気になるのですが、元の色に戻せますか?
A 長く履いていればインソールも汗を吸ったり擦れたりなどで、色が抜けたり破れたり、シミができたりするかと思います。
ですが残念ながらクリーニングでは元の色に戻すことはできません。
ですので思い切ってインソールを交換してしまいましょう!!
ロゴは消えてしまいますが中のスポンジも交換しますので、履き心地が良くなること間違いありません。
Q 修理に出すか、新しく買うか、悩んでいます…
A まずはアッパーが切れていないか、ソール以外が傷んでいないかを確認していただき・・・・・なんて堅苦しくまじめに考えずに、考えてほしいのは一点だけ。
「今後もその靴を履いていたいかどうか。」です。
購入金額が高かった靴、誰かにもらった靴、初めて自分のお金で買った靴、大切な理由は人それぞれ、違った理由でも長く大切に履いていきたいという気持ちがあれば、私共はそれをお手伝いさせていただきます。
ですので、なにか迷っているものがあれば是非ご相談ください!!!!!
阪急MEN'S TOKYO「Jalan Sriwijaya」POP UP SHOP
ただいま阪急メンズトーキョー(1Fイベントスペース)にて、
ジャランスリワヤのポップアップショップを開催中。
週末2日間は、冨樫が会場にてケア用品のご案内をしております。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
SAPHIRやM.MOWBRAY のおすすめ商品を販売しております。
Q&A よくある質問 洋服のお直し編
Q 穴をなるべく目立たないように補修できますか?
A 素材と穴の大きさによります。
1番目立たないのは、生地の場合はカケハギ、ニットの場合は編み直し。
穴の箇所が多い等、費用をおさえてお直しされたい方は、生地の場合はタタキ、ニットの場合はつまみ縫い等があります。
いずれも状態によりお値段や納期が違いますので、一度ご相談くださいませ。
Q パンツの着丈詰めはその場ですぐできますか?
A 申し訳ございません、着丈詰めのみでも納期は1週間いただいております。ご希望でしたら早めに仕上がった際にお電話にてご連絡しております。
Q ワイドパンツをタイトにすることはできますか?
A 可能ですが、ポケットの位置やタックの有無等でお直しができない場合もあります。
Q お下がりの肩パットが分厚いジャケットを今風に仕立て直すことはできますか?
A スーツのジャケットやコートのサイズ調整は人気のあるお直しです。
ただ、肩幅が広すぎるニューウェイブ時代のものは、残念ながらできないこともありました…基本的には肩幅、身幅、袖幅などのお直しが可能ですのでご相談ください。
Q ロングスカートをミニスカートにすることはできますか?
A 単純にカットするだけでしたら可能ですが、パンツの丈詰め同様、仕様によっては出来ないものもございますので、詳しくはご相談ください。
Q ワンピースをスカートにすることはできますか?
A 仕様によりますが基本的には可能です。
作り直しのような作業になりますので細かい仕様などはご相談ください。
Q ステッチの色・ステッチ幅などは完璧に再現されますか?
A 完璧な再現はほぼ不可です。ミシンや糸、縫う人間も変わります。
なるべく元の風合いを維持することを心掛けております。
元の風合いから大きく変わってしまうときは、受付時に事前に説明をさせていただきますのでご安心ください。
Q 小さいサイズのものを大きくすることはできますか?
A 基本的には、スラックスの裾やウエスト、スカートの裾以外は、縫い代がぎりぎりまでカットしてあることがほとんどです。
目立つ方法でも良ければ、近い色・素材の生地をお取り寄せし、ハギを入れて調整することもできます。
Q ダウンジャケットの肩幅を調整することはできますか?
A 申し訳ございません、ダウンのお洋服に関しましては、出てきた羽毛を元に戻すことができない為、お直しをお断りさせていただいております。
羽毛がパックになっている場合、パーツ交換(ファスナーやホック)などのお直しはできますが、サイズ調整はできません。
Q 破れた裏地を部分的に補修できますか?
A 裏地の補修に関しましては、状態によって補修方法がいくつかあります。
何かの衝撃で破れたりした場合は、部分的な補修で問題ありませんが、生地の劣化が原因で破れている場合は、部分的に補修をしても、ステッチからまた避けてきてしまう可能性がある為、裏地全交換でおすすめをしております。
また、既製の裏地が表地の寸法に足りていない場合は、似寄りの生地を足すなどして補修できます。
井の頭通り店 模様替え
販売しているものを、少しばかり入れ替えしました。
さあ、気になるものはどれですか?
主にはSAPHILを増やしました。
それぞれの用途でスタッフがとくにお気に入りの物を選びました。
ブーツジャックも置いてみました!
こちらは井の頭通り店のみで販売しているキーリング。
ケースにキーを隠して、鞄の持ち手や首から下げられます。
ん?靴?
井の頭通り店はフィッティングルームが大きいので、
採寸もゆったり広々とご利用いただけます。
革小物や靴の部材などはアコルデ代々木上原店へのご相談がスムーズですが、
お洋服をゆっくりご相談されたい方はぜひ、井の頭通り店へお越しくださいませ。
次回より、こちらのブログでよくある質問にお答えしてゆきます。
もうすぐ、、、、、、、、春。
Pocali
新入荷!シューケア用品
2月も終盤にさしかかり、梅の花がチラホラ咲き始めて、
春が近づいてきた今日この頃・・・
本日は、最近度々新入荷しているシューケア用品をいくつかご紹介します。
エントリーNo.1番!
ブーツジャック ¥2300(税抜き)
黒の丸の部分を足でおさえて反対のU字の部分にカカトを当てはめて、ブーツを手を使わずに脱ぐことができる便利な一品です!
続きまして、エントリーNo.2番!
コロンブス ヌバックスエード栄養ミスト ¥1200(税抜)
透明のミストが靴を保湿し栄養を与えて、起毛革の色を鮮やかにしてくれます。
エントリーNo.3番!
サフィール ヴァーニスライフエナメルローション ¥1500(税抜)
エナメルの汚れ落とし、保護、ツヤ出しをしてくれます。
私たちも使ってみましたが、エナメルがツヤッツヤのピッカピカになるので、一同騒然としました!あなどれない一品です。
エントリーNo.4番!
サフィールノワール ビーズワックスデラックスクリーム ¥1500(税抜)
先がスポンジになっているチューブタイプの靴クリームです。ペネトレイトブラシも要らない、手も汚れない楽ちんシュークリームです。5分ほどおいてブラシで磨くとピッカピカになります!
以上が、4つのシューケア用品のニューフェイスでした!
この春に向けて、新たなお手入れをしてみてはいかがでしょうか?
是非、店頭へ足をお運びください。
マリコ
ニットの修理
そろそろ春かとおもいつつ、まだまだ寒い日が続きます・・
なので、ニットがまだまだ活躍します。
着てみるといつの間にか、穴があいてたり、、ひっぱりがあったり。。。
今日着られているニットは大丈夫でしょうか?!
ということで今回はニットの修理をご紹介します。
ひとつめは、ハイゲージのニットです。
左肩付近に、小さな穴があいています。
↓BEFORE
ニットでの編みなおしの修理で、すっかり目立たなくなりました!
通常修理¥6264~
↓AFTER
二つ目は、ニットでの編みなおしが不可のお洋服です。
穴をつまむ修理になりました
↓BEFORE
縫い合わせた部分は分かってしまうのですが、穴があいてるより綺麗になりました!
つまみ修理 ¥1080~
↓AFTER
ニットによって修理代金が変わるので、お見積りでのお預かりになります。
納期は、約1週間~2週間ほど(時期によっては3週間)いただいております。
是非お持ちの穴があいたり破れたりしてしまったニットを
お持ちください!
マリコ
Color Repair
あけましておめでとうございますが死語になりつつあるこの時期に、
新年最初のブログ更新です。
そんなわけで、こんばんわです。
今年は寒い。コートが欲しい。ブーツが欲しい。
物欲万歳!な寒さでございます。
お客様から、「今年、ロングブーツが全然売ってないから、早く直して!」
というお声がありました。
なるほどたしかに、ショートブーツ大流行な上に、最近見かけないかもしれません。
しかしながら、冬の温かいブーツこそ、毎日履いてはガシガシ歩きますから、
ソールがなるべく長持ちするよう、しっかりと修理のお時間をいただきたいのです。
その場ですぐにお直し!のような修理は、言わば、
応急処置のような補修方法で施されていることの方が多いです。
例えば、ゴムのリフトに、釘が打たれていることがあります。
これは、短時間では接着剤が定着しない為、
釘で固定して剥がれないようにするために打たれていることがあります。
これはレザーハーフタイプのリフトに飾り釘が打たれているのとは
全く用途が違います…滑る原因になります…
しかし、リフト交換でしたら、たったの3日です。
3日だけ、辛抱していただければ、しっかりとお直しできます。
2月もまだまだ寒いです、ブーツのお直し、早めにお持ちくださいませ!
さてさて、最近GMTFACTORYでも増えてきたお直し。
靴の染め直し(パティーヌ)。
ご存知でしょうか?
革のむら染めについて 1 | Blog/Staff Information|C.O.U.-WILDSWANS(ワイルドスワンズ)直営店
靴がお好きな方でしたらご存知でしょうが、フランスのシューズブランドでBerluti(ベルルッティ)というブランドがあります。創始者はイタリアの方ですが、1895年に創立され、拠点をフランスに移し変え、現在は4代目になります。
このBerlutiで有名なのが、様々な色を塗り重ねて深い奥行きと美しさを出すパティーヌ(Patine)と呼ばれる染色技法です。薄く塗り重ねられた色合いは大変美しく、絵画的でもあり、今でも様々な人々を魅了し続けています。(上の写真では全然お伝え出来ていないのですが、本当はとても複雑な色合いです。)
パティーヌという言葉のまんまの意味は青錆になってしまうのですが、クリエイティブな世界では「古色にする」という意味で使われます。これは新しいままの姿よりは、古風な雰囲気に変えて楽しむという意味合いで使われます。
靴好きの方は、パティーヌと聞くと必ずBerlutiを思い浮かべるかと思いますが、パティーヌと呼ばれる表現自体は靴以外の創作においても比較的ポピュラーな加工です。
家具などでもアンティーク調なモノに見せる時はパティーヌ加工を施します。真新しい物よりも、スーっと部屋の中へ自然に馴染むので好まれたりします。その他、絵画の額装などでも重厚さや貫禄を出す為に古色や古ツヤを使って風合いを上げることをパティーヌ加工と呼びます。こうすると額の中の絵が一段と格調高くなります。またアール・ヌーボーを代表するガラス工芸家のエミール・ガレも、ガラスを錆び色に濁らせたり曇らせたりする技法のパチネ(パティーヌ)で有名です。(←何故かガレの場合はパチネと呼びますが。)
そう考えるとヨーロッパ(特にフランス)では「侘びを愛でる」感覚が強いのかも知れません。日本人でも好きな方は多いかも知れませんが、パティーヌ加工の場合は更に言うと、本当に古くはないけれど「新品なのにアンティーク風」という、1つの表現手段として好むのかも知れません。あくまでも推測ですが。
Berluti…憧れます…
男でバリバリのビジネスマンだったら履きたい靴です。
と、思ったのですが、なんとレディースサイズを展開したそうです!
し、知らなかった…!!!
ほしい!ほしい!
さてさて話がそれましたが、パティーヌです。
最近の店長のお気に入りのパティーヌがこちらです。
BEFORE
AFTER
ホントにパティーヌなの???????
と聞きたくなるくらいムラなく染まっています。
お靴によっては綺麗にムラなく染められるそうです!
お値段 ¥10,800~
納期は3週間~1ヶ月いただいております。
もう少し濃い色だったら履くのに、なんて靴、ありませんか?
過去のブログに、こんなのもあります。
良かったらご覧ください!
最後のお直し市場で飾っていた金魚のパティーヌは私のお気に入りです!
なんだか内容がボリュゥミィになってしまいましたが、
今年もGMT FACTORYを宜しくお願い致します!
Pocali